興全寺の宝篋印塔
平成28年9月25日
前回のブログでは興全寺(寒川)のとんがらし地蔵についてご案内しましたが、
本日は宝篋印塔についてご案内します。
興全寺には町内で最も古い、町指定重要文化財の宝篋印塔が2基、とんがらし地蔵の隣に建っています。
写真右に建つのが貞治7年(1368年)、左に建つのが貞治6年(1367年)に建立されました。
中国呉越の最後の王である銭弘淑(せん こうしゅく)が延命を願って立てた塔を原型として、
鎌倉時代からあったとされています。
銭弘淑塔に宝篋印陀羅尼という呪文を納めたことからその名が付きましたが、日本の宝篋印塔で陀羅尼が見つかった例はないそうです。
多くの階層で五輪塔が広まる中、宝篋印塔は方形の石を積み上げ、笠の四隅に飾り突起があり装飾性が高く、石造美術品としての価値が高いされています。
見学会は始まったばかりですので、是非この機会に宝篋印塔も見に来て下さい。